JST-NBDCデータ解析講習会AJACSで大上とD2古井が講師として講演しました

JST-NBDCが主催するデータ解析講習会:AJACS(あじゃっくす)で、大上とD2古井が講師として講義を行いました。

AJACSは生命科学分野の解析ツールや公共データベースを活用する知識・技術を習得できる、研究者向けの講習会です。開催形態をオンラインでのライブ配信に変更した2020年以降、延べ2,500名を超える方々が受講され、講義動画のアーカイブは5万回以上再生されています。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) NBDC事業推進室 (NBDC) がライフサイエンス統合データベースセンター (DBCLS) との共催で、毎年3~5回、開催しています。

今回担当したAJACS「AlphaFold 等のタンパク質立体構造予測ツールを知って・学んで・使う」 は、2024年のノーベル化学賞でも話題となったAlphaFoldを取り上げました。AlphaFoldの登場によりタンパク質の立体構造予測は大きく進展し、さまざまなオミクスデータと統合した解析が可能になりつつあります。本講習会では、立体構造予測の原理から現在までの動向を振り返りつつ、予測ツールの使い方、注意点を紹介します。「構造予測データの特徴や解釈する際の注意点を知りたい」、「解析を始めたいが詳しい人が周りにおらず困っている」といった方を対象としました。当日は719名の方にご参加いただきました。

 

大上 雅史 AlphaFold が拓いた次世代のタンパク質構造予測 

アミノ酸配列から立体構造を予測する技術が近年急速に発展しています。本講義では、AlphaFold2に代表されるタンパク質立体構造予測技術について、手法の種類や活用例を紹介します。講義内では、AlphaFold2, ColabFold, AlphaFold3, Boltz-1, ESMFoldを取り上げます。

古井 海里 タンパク質立体構造予測の実践と応用

AlphaFoldによる立体構造予測をしたことがない初学者を対象に、AlphaFold2に代表されるタンパク質立体構造予測ツールの動かし方や、結果を解釈する方法について広く学びます。講義内では、ColabFold、AlphaFold Database、AlphaFold Server、Chai laboratory、Boltz-1について取り扱います。

なお、講義動画は後日公開予定です。詳細はAJACSウェブサイトを御覧ください。

AJACS「AlphaFold 等のタンパク質立体構造予測ツールを知って・学んで・使う」 – NBDC
https://biosciencedbc.jp/event/ajacs/ajacs2025-05-22-structure-prediction.html